Minimal Design, Maximum Impact



ソーシャルデザインとは、社会ために制度やインフラ等、街に関するあらゆる要素を設計すること。聞き慣れた表現をするならば「社会づくり」や「街づくり」だ。
一般的なデザインとは違い、モノの外観や形を決めていくのではなく、社会全体を対象としたデザインであるため、その社会を
構成する一人ひとりも考慮する。そして考慮した結果、街の育児や教育、福祉、災害、産業などに関わるさまざまな課題を解決し、よりよい社会を構築することとなる。
ソーシャルデザインの戦略的思考は、まずポリシーを形づくり、市民レベルで実行することから始まる。一部の政治家や官僚
だけではなく、市民の参加を前提としているのが特徴だ。伝統と市場経済という2つの極は、ソーシャルデザインのモデルの構成要素で、互いに競合させるのではなく、相互作用させる。
ソーシャルデザインとは?
幸せな未来を科学的な手法で設計
米国のソーシャルエンジニア、ジャック・フレスコは「社会システムの未来は科学的な手法でデザインする必要がある。ソーシャルデザインは、人間を幸せにする力につながるプロセスである」と述べる。
デザイン業界では、ソーシャルデザインは人間の幸福と生活の向上に寄与するデザインプロセスと定義されている。人的資本と社会的資本を有益なプロダクトやプロセスと合わせ、そのプロセスが人々の幸福を支える社会と基盤となるのだ。
通常、デザインとは市場の原理に応えるものだが、ソーシャルデザインは、しばしば市場から弾かれてしまうような、より幅広い人々にとって有益なサービスやシステムをもたらす、デストラクティブ(創造的破壊)なコンセプトとなる。
アートの世界では、社会的な要素を採り入れた作品をソーシャルデザインという言葉をつかって説明する場合がある。この場合は「街づくり」という意味合いとは、やや異なる。
「ローカルとは何か」という疑問について考える
「ライフスタイルマガジン『自遊人』の定義によると、ローカルガストロノミーはその土地の風土と歴史を料理すること。
しかし、地域にあるものだけを使うのがローカルガストロノミーなのか。例えば、秋田にはマタギ文化がありますが、昨夜のディナーで食べた熊肉は、適切な加工をしてもらうために県外から持ってきている。すべてを地産地消にこだわろうとすると、あれはローカルとは言えないのだろうか。土地に縛られている気もする。むしろ、県外のものを使うことで、マタギ文化そのものを見直して問い直す機会でもあると思う。疑問点が投げかけられた。